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艦これ4話 そこにいないあなた いてくれるあなた

艦これのアニメ、3話までも良かったんですけど4話がとても良かったので何か書いとこうと。
アニメとしては吹雪が変な先輩たちに素っ頓狂なことに付き合わされて困惑してるのが大変可愛いので、それだけで見られますが。
吹雪がそういう応援したくなる可愛さなのは、吹雪のバックボーンとか世界観とか説明とかなくても見られる要素なんで、吹雪が可愛いのはいいことなのです。
吹雪可愛い。
で、4話です。

4話はひたすら、望んだ相手が視線の先に存在しない、ということを基調に進んでいきます。
吹雪が朝起きた時、ベッドにいるのは夕立だけで、睦月はいません。
教室で睦月が空元気を振りまく時、皆の視線の先にあるのは誰もいない如月の席です。
金剛は提督にいいところを見せようと張り切りますが、抱き付いた相手は大淀でした。
任務に島風が現れません。
ですので島風を探しますが、ライブでやってくるのは島風ではなく那珂ちゃんです。
榛名の罠に引っかかるのも、島風ではなく比叡でした。

このように何度も繰り返されるのは、もちろん、如月の帰りを待つ睦月の気持ちと、それが実現しないということの実感です。
ですが、それだけではありません。
望む相手以外がそこにいるということも積み重ねているのです。
上記の例でも、その多くの場面で、違う相手がそこにいるということがわかります。
他にも、霧島の作戦での北上と大井にとって、霧島はそこにいるのを望まない相手でした。
駆逐艦の相手をしていた吹雪にとって、戦艦は突然現れた敵です。
またその吹雪の前にも、金剛が突然助けに入ります。
どんな相手にせよ、そこには確かに存在する相手もいるのですね。

この突然何者かが現れる、というのが今回の絵コンテの稲垣さんの技巧なんですよ。
指令室に比叡榛名霧島が現れた時も、そこにはいなかったはずなのに、映像的に嘘をついて突然現れるんですよね。
単純な映像の整合性を越えてキャラが出現することを繰り返すことで、誰がいつどこに現れるのか予想できなくなるのです。
そうしてクライマックス、波止場から帰る睦月の、振り返った先に突然立っている彼女のシーンが本当にクライマックスとなるのです。
彼女は睦月の望む如月ではなく、吹雪でした。
いないはずの者がどれだけ現れようとも、それを期待しようとも、睦月の期待は裏切られ、ただ、吹雪は確かにそこに立つのです。
もし自分が沈んだら自分を待ち続けるであろう睦月を幻視した吹雪が、自分は如月ではないけれど、沈まずに帰還し、睦月を抱きしめるのです。
そして、二人に言葉はなく、慟哭だけがある。
ここに言葉がないのがいいんですよね。
吹雪はずっと睦月どう言葉をかければいいのかわからなかった。
でも言葉じゃないんです。
金剛「ヘーイ、ブッキー。それ以上は言葉にしなくてもわかりマース!」
さすが金剛お姉様!
だから今回の話も言葉で表現されてないんです。
ひたすら映像で積み重ねられているんです。
それを、僕が霧島のように金剛お姉様の素晴らしさを言語化しようと思って書いたのがこの記事なんですね。
長門からの任務の説明がよくわかっていなかったように、金剛は感覚派なんですね。
霧島「要するに、すごい速さで近づいて」
榛名「一気にドカーンとやってしまえばいいということです」
今回もそんな感じそんな感じ!
僕も二人みたいに金剛お姉様から褒められたいのです!

……えー。
そしてラストシーン。
アバンのように起きた吹雪の視線の先には、カーテンを開く睦月がいるのでした。
ここも、吹雪は睦月がベッドの外にいることに気が付きそうな位置関係なのに、嘘をついて最初は気が付かないんです。
だから睦月が突然現れたように見えるのです。
美しい!

そんな感じで、如月を失った睦月の気持ちを言葉にせず、睦月に対する周囲の反応も言葉にせず、ギャグを入れつつも映像で吹雪と睦月を描き切った傑作であると僕は思います。
言葉にするのは、如月の死に意味を与えるということになると思うんですよね。
でもそれを徹底的に避けてるじゃないですか。
そもそも3話での如月の死もそうでした、
如月の命と引き換えに戦況が良くなったわけでも悪くなったわけでもないし、彼女の死で誰かが成長したわけでもない。
ただ死を死として、それを受け止めるのを、ギャグパートとの落差の中で描いたのはとても素晴らしかった。
だからもうあの二人の慟哭が直接的にこっちの胸にきてつらい……つらい……。

あと金剛たちが人生楽しそうで良かった。
島風も楽しそうだった。
ていうか連装砲ちゃんファンネルだった。
振り回される吹雪はやっぱり可愛かった。
夕立は今日も見守ってた。
以上。

テーマ : 艦これ 艦隊これくしょん
ジャンル : アニメ・コミック

DOG DAYS"2話感想 竜の巫女と勇者の在り方

1話と2話の演出が同じ人で、2話が2原無しの一人原画作監ってえらい贅沢な作りですよね。
そんな2話ですが、サブタイトルの「竜の巫女」の通り、竜の巫女とは何なのかを描いていました。
その竜の巫女・シャルは竜の巫女の使命を背負い、それゆえに他人と距離を置こうとする。
そんな彼女の在り方に対して、では勇者とは何なのか――それが今回の焦点です。

2話では様々な立場とその在り方、そしてその立場への接し方が何度も強調して描かれます。
シンクとナナミが本当に勇者様だったんだと認識したシャル。
ミルヒとの通信ではシャルは竜の巫女として、ビスコッティ領主に敬意をもって緊張して接します。
ミルヒも竜の巫女への敬意を忘れません。
その後、竜と竜の巫女の役割が、クーベルとレベッカによって語られます。
魔物のもたらす被害をシャルが語り、シンクとナナミは魔物退治は勇者の仕事だと助力を申し出ますが、シャルは竜の巫女の仕事だと頑なにこれを断ります。
魔物が現れ、そこに到着したパスティヤージュ勢が腕を振るいますが、パスティヤージュの空騎士が空戦の勇だということが強調されます。
ガウルとジェノワーズも到着、この程度に手間取ってはガレット戦士の名が廃る、と。
レベッカがかしこまって、勇者シンクに対し竜の巫女にその体勢は失礼なのではないか。
エクレはシンクに、勇者なのに姫様を心配させてどうするのかと。
ガウルは竜の巫女であるシャルに、王子として敬意ある対応をします。
ノワとリコが、それぞれ魔物対策部署・研究員の学者であると自己紹介し、シャルに話を聞きます。
ダルキアン卿の言う詳しい人間とは、アデルとヴァレリーのこと。
ロランは、これから行われるのが戦興業ではなく魔物討伐であると定義をはっきりさせます。

このように2話ではキャラが皆それぞれの立場を強調する立ち居振る舞いをします。
そしてそれはすべて、サブタイトルでもある「竜の巫女」という在り方を否応なく意識させるのです。
これは竜の森の問題で、だから竜の巫女である自分の仕事である。
伝承では、巫女が自らの血をもって魔物を倒すことが定められている。
このことが、この話数ではひたすらにそれぞれの立場を尊重することと同時に描かれることで、簡単には譲れないことであると説得力を持たされているのです。
シャルの力のない笑顔とともに、指しのばそうとする手は拒絶される。
作画的にもこの笑顔に力が入れられ、ここが焦点であることがはっきりとわかります。

だがしかし。
それでは、竜の森の問題に外部の人間は手を出せないのか。
そうではないのです。
なぜなら、勇者がいるのだから。1話ではその運動が描かれた勇者が、立場としてはどのようなものなのか、2話のラストシーンでミルヒが端的に語ります。
「シンクは勇者ですから、きっと、助けを求めている人のところに辿り着いちゃうんです」
シャルは助けを求めたくても、その立場がそうさせない。
そんな彼女の元に辿り着くのが勇者である。
シャルが来ちゃダメと言っても、自分が行くと言ったのだから行く。
異世界の壁を飛び越えて、立場の壁だって飛び越えて助けに行けるのが勇者の在り方。
きっとこの勇者たちならシャルを救おうとするし、救えるだろうと思えるのは、こうして真摯に勇者の物語が紡がれているからに違いありません。
愛と勇気と耳としっぽの物語、その触れ込みに相応しく、1話2話にて勇者とは何かが描かれて、3話ではその通りの活躍をしてくれるでしょう。
その期待をするための予感はすでに得ているのですから!



……いやあそんな感じでめちゃくちゃ面白いですね!
キャラが続々集まってきて一大決戦ですよ。
今回の見ものの一つがアクションですが、魔物がポポポポポポポン!ってなるのがタイミングも音もとても気持ちいい!
あとシャルの放つ矢がうねうね蛇行してるの、アーチャーズパラドックスのデフォルメ表現っぽくてかっこいいです。
次回はさらに登場キャラとアクションが増えて重い内容になりそうですが、3話目にして初のキャラデ坂田さんの総作監ですかね?
この采配ができるのも1話2話のスタッフを信頼できたからこそだと思うので、かなり恵まれた布陣だなあと思います。
(3話坂田さんじゃなかった! 外した!)
(ていうか坂田さんは全話の総作監やってもう二人が交互の各話総作監二人体制ですねこれ)
3話か4話までで1本の映画かスペシャル編みたいな構成ですよね。
かなり攻めてるというか、それがやれたら最高だけどそれは難しいだろみたいな内容で、見てるこちらとしてはありがたい限りです。
そんな感じで3話も楽しみですね……待ちきれない……。

テーマ : アニメ
ジャンル : アニメ・コミック

DOG DAYS"1話感想 フロニャルドの予感

そんなわけでDOGDAYS"始まりましたねどんなわけだ!
ともかく感想を書いていくわけですが、毎回書けるかはわからないんですが、書きたいと思ったら書くわけです。
で、この1話というのは予感にあふれた1話だと思いました。
新シリーズの初回らしいと言えばらしいですね。
この感想ではまずその予感を追っていこうと思いますが、それには僕が以前書いた1期の感想を読んでいただくとわかりやすくなると思います!(宣伝)
つまり1期2期にあった情報を踏襲した部分があるわけですが、そこは3期の1話だけでも十分なようにはできているので安心です。
1期2期も抑えておくとより情報が熱くなるというある意味当然な話ですので。
では具体的に予感を得たのか。


まずAパート、アイアンアスレチックの大会から始まりますが、そのラスト、シンクとナナミは高い柱を登ってゴールします。
この高い所に登るということ、そしてそこから飛び降りることのできる人こそが、勇者の資格を持っているのです。
だから、勇者召喚の際に、シンクとナナミとベッキーは高い屋上に向かうのです。
そして、フロニャルドへと落ちていく。
この高低差から、1期2期を見ていたなら勇者というものを感じ取れるし、3期から見た人もこの作品における勇者とは何かということが体感できるわけです。

しかし、この召喚のシーンでは同時に不穏さを予感します。
なぜならアバン、ミルヒにリゼルが「特別な日に相応しい青空ですよ」と言いますが、シンクとナナミのシーンでは曇り空だからです。
この対照はわかりやすいものですが、それだけではありません。
1期で空から雷のように落ちてきた禍太刀が子狐に刺さり魔物化したように、この作品では上から落ちてくるものは勇者などのいいものだけではない。
ですから悪天候というのは上から雨、あるいは雷というかたちで降ってくるものを予感させる。
このことが、単に天気以上の不穏な予感として、画面に存在しているのを感じるのです。

実際に雷が上から落ち(現実的な雷の動きは置いておいて)、シンクたちは遭難することになります。
ここで、今度は無事に召喚されたベッキーとの対照があります。
それは、勇者召喚での着地時、普通ならば光が花のようになって勇者を受け止めているということです。
これは1期からそうでした。
対してナナミを見てみると、木の枝が折れて落ちた彼女を受け止めようとするのは、巨大な食虫植物のような存在です。
このおよそフロニャルドには似つかわしくない花と、本来の召喚時の光の花。
勇者を受け止めるものの違いが、シンクとナナミの現状の不安だけではなく、フロニャルド自体の不穏を予感させるのです。

シンクに間一髪助けられ、二人は木に登って食事をします。
ここで空から来た翼竜のような生物にさらわれることになりますが、これは1期でのミルヒを思うとあまりよくない。
さらわれるということはネガティブな意味を持ちやすいんですね。
ですのでシンクとナナミは自分の意志で川に飛び込みます。
飛び降りるということが重ねられるわけです。
で、さらにそこに情報から巨大な木の実と恐竜のような生物が下りてピンチになります。
雷のような天災的に、また上からくるわけです。
こうして何度も何度も画面に高低差とその移動を映し、視聴者はそれを体感していきます。
だからこそそれが予感に繋がっていくのです。

そうして最後のシーン、森で出会った少女シャルと竜を助けるため、シンクが空から颯爽登場する場面へと、その予感がつながっていく。
何度も繰り返される画面の中の運動が、勇者シンクの登場を予感させ、それが実現される。
この第1話は、そうやって、フロニャルドの文法を体験させるような、予感に満ちた1話でした。
3期から見る人も、この1話でそうした予感を得られて、さあ2話からどうなっていくのか、という。


……1期の感想で触れましたが、実際には落ちるだけではなくキャッチするというのも重要な動作ですよね。
落ちるナナミをキャッチするシンク。
竜を抱えるシャル。
ブーメランをキャッチするナナミ。

OPも飛び降りてから空を飛んで上に向かっていくっていうのが面白いですよね。
今回のOPはほぼ完全にシンクたち一行・新キャラ・旧勇者パーティーと分かれていて、特にシンクたちとアデルたちとの対比ですよね。
シンクたちはまさに今代の新勇者パーティーなわけで。
DOGDAYSのOPってとにかく振り向きが多いんですけど、それも含めて視線の先にいる相手を感じさせるんですよね。
アデルたちの視線の先にいるのはなんなんだろうっていう。

残りはキャラ別感想!
・シンク
おああ遂にナナミに追いついた……。
そして本当に颯爽登場してしまったよ。
・ミルヒ
今回は勇者を待つのではなく迎えに行きます!
・エクレ
EDギャン可愛い……。
あとしゅっぱぁーつのとこお気に入り。
・リコ
EDギャン可愛いその2。
自分から遊び道具を用意する愛犬の鑑。
・ユキカゼ
季節も移り変わり装いもアッキー。
OPのフンモロがすごい。
ムシブギョーのOPでフンモロ止められた分の発散なのだろうか……。
・アンジュ
腹筋ください!
・エミりん
脱いでください!
・エイカ、カナタ
二人とも出番あった!
・アメリタ
完全にドーナツキャラに。
・ナナミ
姉好きとしては理想的な流れに。
台詞からシンクよりも楽天的なのが伝わってくる。
それともお姉ちゃんだからなのだろうか。
EDの口可愛い
・レオ様
領主っぽいこと言ってらっしゃる!
・ガウル
ショタの色気の権化。
・ジェノワーズ
EDでベルだけに襲い掛かる重圧……!
・ゴドウィン、バナード
いると安心感が段違い。
・ベッキー
EDで笑顔じゃない数少ないキャラ。
故にセクシー。
・クー様
初召喚で待ちきれないクー様kawaii!
・キャラウェイ、リーシャ
パスティヤージュはキャラが少ないんだからもっと前に出て!
・シャル
その服お腹冷えない……?

とまあなんか雑な感じになったけどいいや!
あと、EDが可愛すぎて心が打ち抜かれたので、なんかもう何も言わなくていいかなって……。
とにかく今夜2話!

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

DOGDAYS3期の放送を前に2期とこれまでとこれからの話

なんともうDOGDAYS"の放送開始日ですよ。
長いこと待っていたようなあっという間だったような、なんかもうわかりませんけど。
んで、そういや2期に関しては何もブログに書いてないなーと思って、「3期の詳しいこと決まったら書きます!」とか言ってたわけなんですけど、それもいい加減タイムリミットなので書きますよ!
僕は約束は守りたい人間です!
 
で、何を書くかって言ったら2期の話と1期から通してのこの作品の話と3期からどうなっていくのかなあって展望の話になるだろうな、と。
そんな感じで取り留めもなくぽつぽつと。


まず、2期であるDOGDAYS’で何をやったのかというと、全力で夏休みですよね。
この作品が田舎に遊びに行った少年のちょっとした冒険を少し変わった形で描いた作品だということは、インタビューなどでも何度か触れられていたと思いますが、今回は夏休みです。
夏休みだから、川に遊びに行きます(4話)。
親戚が集まってきます(5話、6話)。
お盆なのでご先祖様も帰ってきます(6話)。
王道夏休みイベントを、やはりこの作品らしくちょっと捻った形で行っているわけですね。
この既存のものを組み合わせた結果、なんだか変わったものが出てくるというのが、DOGDAYSの魅力なわけで、2期の面白さの一つが、それが夏休みに適用されたイベントの数々でした。
(この鍋合成感は原作者の都築真紀さんの味だとも思いますが長くなりそうなので割愛)
全力でフロニャルドな夏休みを楽しもう!

ってな具合ですが、1期から通してのテーマとしても2期で見えてくるものがありました。
そもそもそのテーマってなんじゃらほいって話ですが、それはDOGDAYSが「子どもから大人へと成長していく途中の物語」だということです。
このこと自体は1期の記事で何度か触れていたと思うので詳しくはそちらをご参照くださいなのですが、要約すると「自分は大人でミルヒたちは子どもなのだから全て自分が背負う」というレオ閣下に対して、ミルヒが「そんな焦らずにゆっくりしっかりと大人になっていけばいい」と言う。
これが1期のテーマの一つだったわけですね。
これが解決された2期においてはどうなるのかというと、閣下が大人の立場になることなく、全力で楽しんでいる姿が描かれるのです。
それが象徴的なのがミルヒのライブシーン。
1期5話で唯一ミルヒのライブを聞けなかったレオ閣下が、ライブを聞けているという状況が、彼女の変化を端的に表しています(これは1期11話からの継続ですね)。
付け加えるなら、そのライブを生で見られる人間が増え続けていったことが、2期のあり方を示しています。
 
ライブに関して言うなら、1期と2期でミルヒの立ち位置が違い、そのことも象徴的ですね。
1期のライブは、どちらもシンクがミルヒを助けてライブができるように連れていくというのが共通した筋なんですね。
それに対し2期のライブは、どちらもミルヒのライブに間に合うようにシンクが皆をライブ会場まで連れて行くのです。
2期8話ではエクレリコユキカゼを勇者超特急で送り届け、2期12話ではクー様リコノワールを助けます。
これには2期でのミルヒの立ち位置の表れで、1期ではさらわれるお姫様だったミルヒが(その中でエクセリードの覚醒など成長を描いています)、2期は皆の集合の象徴としてあったわけです。
2期のライブ回両方でベッキーの成長が描かれてるのも、勇者の物語としてポイントですね。
で、ミルヒの立ち位置の変化っていうのは、1期のラストでミルヒの元(=フロニャルド)がシンクの勇者として帰る場所となったということが大きいと思います。
だから、2期ライブ回でシンクはミルヒの元に時間内に辿り着けるように全力を尽くすのです。

さてさて、そしてこれからの3期ですが、この「子どもから大人へと成長していく途中の物語」として重要なキャラがいます。
ずばり、ナナミですね。
これを説明するには、あまり知られていない小説版のエピソード0を紹介するの必要があるのですが。
小説では、ナナミを越えることを目標にしているシンクと、男女の肉体差からして、将来自分をシンクが越えることを見越して、しかしそれまでは師匠で居続けようとするナナミの姿が描かれています。
このナナミ越えというのは、2期の最終回で触れていたように、シンクが恋愛の相手を選ばない理由づけにもなっています。
主人公が意中の相手と結ばれることをもって完結となりやすいラブコメ作品にとって、こういった恋愛に決着をつけさせない動機づけというのは重要です。
これは赤松先生も言っていることですが、やはり長くなるので割愛。
そいで、これは「子どもから大人へと成長していく途中の物語」としても大事なんですね。
ナナミは大人になったらシンクに抜かれて、彼の師匠ではいられなくなると考えているわけですから。
だから、ナナミの英雄結晶というのはキーアイテムなのです。
彼女の英雄結晶の効果がシンクとガウルと同じ大人になるというものだとしたら、シンクとナナミは大人として対決することが可能になってしまうわけですね。
それは擬似的なものとはいえ、勝負の先取りになってしまうわけです。
ですので、この英雄結晶の効果というのは注目点ですね。
シンクたちとは全く違う効果を発揮する可能性もあるわけです。
というのも、シンクとガウル、ベッキーの成長という形の結晶の効果は、彼らの願望の表れのようにも思われるからです。
あ、ちなみに、ドラマCDで、ガウルがレオ閣下越えをして、閣下を楽隠居させてやろうという野望が語られますが、この姉越えという点でシンクとガウルは重ね合わされているのですよ。
というのは置いといて、だからナナミの英雄結晶の現れ方が、一つ、3期、ひいてはこの作品全体にとって大きなターニングポイントになる可能性がある、と。
そんなあたりに注目して、今夜からのDOGDAYS"の放送を楽しみにしようと思っております。
 
よっしゃ、放送に間に合った!

テーマ : アニメ・感想
ジャンル : アニメ・コミック

アイカツ! 3DCG考その1 新3人娘のシルエットから見る髪の構造への第一歩

はい、では今回はアイカツ!の魅力、またその3DCG(以下CG)の魅力に迫るため、まずは3年目の新3人組(あかり、スミレ、ひなき)のモデルについて触れていこうと思います。
その1とかタイトルにありますけど、とりあえずその3くらいまでは考えてあります。
あとは脳から出力するだけ。他の人にやってほしい作業です。タイピング遅いので。

さて、アイカツ!のCGは所謂セルルックです。超簡潔に言えば2DっぽいCGです。
現在のアニメには、セルルックのCGを扱ったアニメは数多くあります。
その中でもアイカツ!のモデルは、髪の作りに大きな特徴が特徴があると思います。
この記事では、そこからアイカツ!のCGに踏み込んでいきます。

アイカツ!のモデルの髪が房で可動します。
そして、その髪の房が段差になって重なっているのが特徴となっています。
この房ごとに、ゴムの塊のような挙動を見せることで、髪の毛に動きが生じます。

ブログ8
これが髪の房。関係ないですけどアイカツ!CGの線の入り抜きとてもきれいですよね。

このゴムのような髪の動きに近い他の作品は、プリキュアなどがそうです。
ただ、プリキュアには、髪は大きなひとまとまりの塊としてデザインされているという特徴があり、そこが相違点となります。
アイカツ!は細かくはないですが、髪の房はそれなりに別れているんですね。
プリリズのベル様なんかはひとまとまりの大きな房が先だけ枝分かれしている感じ。
直近だとクロスアンジュのアンジュの髪がこんな感じでしたが、切っちゃったのでほとんどお披露目は無しでした。
楽園追放のアンジェラも同じですが、こちらも房の長さがみな同じ高さで切り揃えられているので、段差になっていません。

アイカツ!のCGには、この結果得られている表現の一つとして、シルエットの変化があります。
髪の房ごとに、慣性に従って大きく弾むので、そこで髪に動きが生まれるんですね。
そして、この髪の房と段差のキャラごとのデザイン差によって、キャラそれぞれに違う印象が感じられるのです。
それをあかり、スミレ、ひなきの3人を実例に紹介します。



あかり:髪の房と、その段差の先が顔の周りに集中しています。
よって、シルエットの変化も顔の周りの動きが中心になります。

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ぶわさぁ。

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片側にぶわさぁ。

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回ると打ち跳ねの髪が目立ちます。

髪が内側にも外側にも跳ねているので、とても騒がしくて賑やかな印象になります
ライオンのたてがみっぽいと言うか、いやいや子犬っぽいと言いますか。撫でたくなりますよね。ケモりたいですよね。
とにかく髪の毛の多さが可愛らしい。
シャギーでシャギシャギー。



スミレ:房が少なく、長さが切り揃えられ段差も少なく。

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姫カット万歳。

そしてアイカツ!には珍しいストレートヘアですね。大体みんな髪に癖がついてます
蘭もストレートですが、蘭はしなやか髪でカーブを描いています。
しかしスミレの髪は柔らかく、ほぼ真っ直ぐ。

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万歳。

髪の房のブロックも、前髪、両顔横、後ろ髪の4カ所で、同じ長さに切り揃えられた一段の髪が横に扇状に広がるだけです。

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ぱっつん。

シルエットの変化は少なくなりますが、身体の動きに合わせて慣性に従い、末端に向かって広がる動きで、優雅さと華麗さが個性となって現れます。

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華麗に回転。

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美。

先の尖った円柱状の髪の房が多いアイカツ!キャラの中で、かなり異彩を放っています。帯みたいです。
重力に従って真っ直ぐ下に落ちる髪で、絹のような髪質が表現されています。

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癖がないので素直に髪が垂れますね。



ひなき:短い髪の房が上から高さの違う3段くらいに重なっているのが特徴です。

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ばんざーい。

特に1番上の房は耳の上にあるため、頭頂部以外頭のほぼ全域で髪が可動し、シルエット変化が起きます。

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髪が短くないとできない芸当。

ショートカットでも、たとえばさくらのように首もとで切り揃えているわけではなく、房の高さが違っているので、頭のいたるところで髪が跳ねて、ひなきの活発な印象が助長されます。
ひなきの髪の動きはOPが白眉。とてもよく動きます。

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三者三様の髪の動き。というかOPの髪の動き激しいですよね。特別仕様?

かえでがひなきに近い髪の作りですが、かえではうなじ付近の髪は短いためにそこはほとんど可動せず、シルエットも変化しません。
ひなきの下の方の髪は動かないと左右のボリュームは抑え気味なんですが、動くと結構横に広がるんですよね。
そこでひなきの女の子っぽさと言うか、印象の違いが生まれて惹きつけられます。

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垂れ髪。

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左右の髪の印象差をご覧あれ。



このよう三者三様の髪の作りになっており、それぞれのキャラらしさの表現に繋がっています。
単にパッと見のモデルを作画に近づけるというだけではなく、動いた時の印象が、作画で動くキャラを見てきて得られた印象と繋がっており、そこにアイカツ!のCGステージにおける感動と、作画とCG合わせたキャラの個性が表れているんです。
もちろんキャラごとにシルエットに差をつけるのはデザインの基本で、CGのことだけを考えてここのようにデザインしているわけではないでしょう。
アニメのCGは、ゲームではなくアニメの作画のデザインに合わせたセルルックですし。
こうしたシルエットの変化は作画でも行われていることです。
というよりCGよりも作画でずっと行われていたことじゃないでしょうか。
アイカツ!だと酒井香澄さんがけっこうそういう動かし方されますよね。
そういうってつまり、作画なら簡単に髪の房を変形・分裂させて動かせるんだけど、そうではなく房の形のままってことですけど。
しかし、ここで注目したいのは、作画が表現していることを、CGでも表現しようとしていることです。
そしてそれが、作画と全く同じ方法というわけではなく、CGという媒体に合った形で行われているということ。
違う表現方法で同じ(近い)ものを表現するんです。
例えば、万年筆と筆ではその特性が大きく違います。
筆で万年筆の書き味を再現するのはとても困難で、それを行えたら高い技術と労力を評価できますが、無駄の多い作業です。
そうではなく、万年筆は万年筆の、筆は筆のそれぞれの特性を生かして、しかしそれで書かれたものを見た時に、近い印象、同じような感動を得られる。
それがセルルックCGの一つの理想であると思います。

CGで作画と単に同じことをしようとしているのではなく、それぞれに適した手法で、その先にある同じものを表現しようとしているということ――次回はこのことに関して、さらに詳しく迫っていこうと思います。

以上のことを踏まえて、2年目までもキャラの髪がどうなっているかとか、このあたりに注目して見返してみると面白いと思います。
いちごちゃんだとリボンの動きとかも。ぴょんこぴょんこ。
今回試験的にキャプ画使ってるんですけど(じゃないと言葉で説明しきれない)、3年目であかりちゃん単独ステージだけがまだないので、まさかの主人公素材不足に陥りました。
しかしおかげで文章読み飛ばしてスクロールして画像眺めてるだけで、可愛さで幸せになれるので、むしろそれが正しい読み方に思えたり。
ちなみに参考資料に名前上げてる他作品の画像も貼ろうかと思いましたが、想像以上に重労働だったので諦めました。
そこらの作品もこの辺意識してみてみると楽しいんじゃないかなーとか。
単純にどれが優れているか、とかではなく、何に重点を置いて表現しているのか、という部分が見えてくると思います。
あ、あと万年筆と筆がどうこう言う話は多分受け売り。はっきり覚えてないけど。

テーマ : アイカツ!
ジャンル : アニメ・コミック

プロフィール

はまじじゅん

Author:はまじじゅん
まとまったアニメの感想とか書ければいいなあとか。
コメント・TB大歓迎。
特にコメントは超お気軽にどうぞ。
TwitterID:hamaji_jun
http://twitter.com/#!/hamaji_jun

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