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DOG DAYS 11話の前に――予習・復習と運命のエレベーターとか

書こう書こうと思ってもう前日。
はい、DOG DAYSの予習復習記事でございます。
これまでの話数で気になった演出とか、ついでに運命とエレベーターの話とか。
そんな感じで軽く一つ。

■花、そして連想ゲーム

11話のサブタイトル、『夜空に花が舞うように』
どんな内容か読み取るのは困難なタイトルであるが、ちょっと気になる点が一つ。
花、である。
実はDOG DAYS、花に関する描写も特徴的だったりするのだ。
それでは具体的に見ていこう。
何より目に焼き付いてるのは、OPの花畑と、EDの最初の、剣が地面に刺さった時に舞い散る花なのは間違いないだろう。
ご存知の通りOPの花畑は7話で登場したミルヒの象徴的な場所であり、印象に残るように扱われている。
10話を見れば明らかなように、シンクとミルヒがフリスビーを投げ合ったシーンはこの作品に取ってとても重要である。
ミルヒ自体も、ピンクの花をあしらったかのようなデザインだ。
特に、ミルヒの甲冑姿はピンク、オレンジ、白が基調であり、この花畑を連想させる。
そして何より、ミルヒオーレとはイタリア語mille fioreであり、百花蜜を意味する。
また、直訳すると千の花という意味になる。
これらのことから、花はミルヒの象徴であると言うのは妥当であろう。
次に、EDの花びらは、1話でシンクが召喚された時に包まれていた花を表していると見ていいだろう。
つまり、シンクは召喚時に花=ミルヒにキャッチされたと読み取ることが可能である。
さらなる連想として、花から現れるシンク――これを、まるで虫のようだと考えることはおかしいだろうか。
無論、そう考えるだけの根拠はある。
7話での花畑のシーンで、最初に1カット、蜂が花にとまろうとするカットがあるのだ。
ミルヒが花であるならば、シンクはそこに飛び降りてくる蜂である。
この考えを、名前の由来である蜜が補強してくれているように思う。

さて、DOG DAYSで花といえば、もう一つ象徴的なものがある。
花火である。
事あるごとに打ち上げられる花火。
フロニャルドの空は、かように花に彩られている。
さらには、戦場で煌く紋章術も、あたかも花火のようではないか。
このように見ると、フロニャルド自体もまた、光り輝く花畑なのではないかという思いを抱く。
安直なことを言えば、花畑とは楽園の象徴であろう。
花畑に舞い降りた蜂――この物語をそう捉えることも出来るかもしれない。

さてさて。
光を放つ紋章術から、もう一つ連想できるものがありはしないか。
そう、ヒカリウム(サイリウム)である。
ヒカリウムが登場した5話において、紋章術によって武器の先を光らせる演出が多かったことにお気づきだろうか。
他の話数と見比べても、5話の、この演出は明らかに意図的である。
だからこそ、最後のミルヒのコンサートにすべてが収束する、「ミルヒのために皆がヒカリウムを振る」美しい構成なのであるが、ここではこれは余談である。
今の論点は、こうである。
ミルヒに向かって振られる無数のヒカリウム。
これが、花畑に見えやしないだろうか、ということだ。

このように、本作では花に類する演出が豊富である。
次回のサブタイトルに花が付くだけに、そういったところに注目して視聴するのも面白いかもしれない。


と、このようにフロニャルド=花畑論を展開してきたが。
忘れてはいけないのが――実は今思い出したのだが、地球でも、1話では1カット目から梅が大きく、また何度も画面に映り、そして何より、ベッキーと花見の約束をしているのだ。
花に始まり花に終わる。
梅から桜までの短い時間の、不思議な花畑での物語。
この作品は、そんな、徹頭徹尾花の物語なのかもしれない



■運命とエスカレーター

さて、話変わって10話の話。
10話で星読みの運命は回避されたかのようにみえる。(とはいえ、公式のあらすじは予断を許さない書き方だが)
もしそうだとすれば、一体どこで運命は変わったのか。
これを考えるに当たって、思い返してほしいことがある。
悲劇の運命を占ったのは、果たして星詠みだけだっただろうか?
そう、7話でベッキーが携帯占いでシンクを占っていたのだ。

星読みの姫というサブタイトルに恥じぬヒロイン的行動。
ベッキーとてお姫様なのだ!(シンクの)

ええと。
で、このシーンで注目すべきは、タイミングよく到着したエレベーターであろう。
エレベーターである。
DOG DAYSにおいて、エレベーターが出てきたのはこのシーンを含めて2回だけ。
もう一つは、9話での、ミルヒがレオの悪夢をを実現してしまうシーンである。
つまり、9話のエレベーターの描写は、当然7話におけるベッキーの占いの場面のリフレインである。
であれば、シンクが運命を回避できたのだとすれば、それはエレベーターに乗らず、壁登りを行ったからであろう。
6話の回想で、ミルヒが見守った、壁をよじ登るシンク。
このときは勇者になれなかったシンクだったが、今回は間に合ったのだ。
彼女の勇者として、選んでくれた人の期待に答えたシンク。
このように、9・10話はこれまでの描写が収束した、非常に完成度の高い回であった。
素晴らしい。
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テーマ : DOG DAYS
ジャンル : アニメ・コミック

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花と星詠み

(書いているうちに11話のエントリーが。orz そちらは改めて。)
>ミルヒに向かって振られる無数のヒカリウム。 これが、花畑に見えやしないだろうか、ということだ。
この読み、鋭い。これだけひとつ。「花」のモチーフについては、1話を見た時に何で召還台で「花」から生まれでる様に出現するのか、ずっと気になっていました。ED冒頭も同じく。俯瞰してみると、基調になってるんですね。
後、星読みと運命についてですが、要は「遠見」を映像化している訳です。人によって違うのはその人が視たいもの、即ち意識/無意識の願望が反映されるからではないかと考えてみます。妙なのは10話Bパート頭の天空武闘台での「より一層不穏な夢を見る。(公式あらすじより)」シーンが星読みのように(見た事のないものを幻視しているという意味で)見える事です。そこで、レオ様の星読みは識域下の「不安」という願望が反映されたものだったのではないかという推測をしてみます。
結果が悪い方に変転したのもこう読み解けないでしょうか。彼女は極近い未来を幻視できる。しかし観測により時間線が収束してしまう(波動関数の収束みたいな物だと思って下さい)。不安を反映した、より悪い方向に。彼女の意識はその時間線上にあるのでそれが避けようのない運命に見えるが、それは彼女から観た世界にすぎないので、他の人達によって「その先の世界の運命」は変わっていく。少々ややこしい言い方をしましたが、要は「過去は変えられないが、未来は変えられる。」という都築作品の根底にある重要なテーマの一つが今作では星詠みという形で表れたのではないか、という読み方です。(星詠みの公式説明が未だないので、あくまで現在の推測です。)

時に、電波娘のエントリーが前とロジックが同じなので何か言わなくちゃいけない気がしたけど、どう言及したらいいんだ。困りました。何かに負けた様な気がする。ぐぬぬ。

Re: 花と星詠み

>ROM様
コメントありがとうございます。

レオ様の星詠みに関しては情報が少ない上、そもそもレオ様については作品が終わるまで書けないかなと思っていたのですが、
>意識/無意識の願望が反映される
この読みはとても納得できます。
レオ様の星詠みの内容は、何か黒幕がいるだとか絶対的な運命だとかそういった存在だと想定するよりも、もっと個人的なものであるというのは、この作品にも非常に合っていると思います。
本作ではそういった個人的な心情が描かれてきたのであるから、すれ違いの原因もまたそこに回収するのは納得です。
核心をついてると思います。
未来に向っていくのは都築作品に通底したテーマですね。
そういう意味で、未来予知であるレオの星詠みは確かにそのテーマに関わる部分なのでしょう。


>電波女
あれ、思いついた瞬間は「勝った!」と思ったんですが、全然そんなことなかったですね。
むしろ言及したら負けな気もします。
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