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DOG DAYS 10話及びこれまでの総括的な感想

さてさて、ブログなるものを始めてみたので、じゃあDOG DAYSに関するこれまでのツイートのまとめのような記事を10話を中心に書いてみようかな、と。
思いついたら追記するかも。
そんな試みでいくつか気になる部分ををば。

■10話の構成:ミルヒ誘拐の対比としての成長

10話の構造は、概ね3・4・5話のミルヒ奪還戦と対となっている。
具体例としては、ミルヒ誘拐→奪還しようとするシンクとエクレ→勇者超特急という構成である。
この二つの戦いを比べたとき、もちろんミルヒのところまで辿りついたという点でシンクとエクレの頑張りと成長も重要なポイントだ。
しかしなにより際立っていたのは、ミルヒの決意表明ではないだろうか。
シーンの順番は違うが、5話ではレオに対して何も言うことができなかったミルヒが、9話ではレオに自分の思いのたけをぶつけることができた。
10話では土地神に対して自分の考えを示し、シンクと共に戦った。
5話で語られたのは未熟な領主としての自分。
それに対する、シンクの「ひよっこでも頑張れば飛べる」
そして、この戦いにおいて、ミルヒはついに羽ばたこうとしたのである。

■登ること・飛び降りること・キャッチする(すくいとる)こと

ここからは、作品を通じて繰り返されている表現について。
DOG DAYSは、飛び降りる/落ちてくるということを印象的に描いている。
特に顕著なのは1話だ。
まずOPは飛び降りるシンクから始まり、本編も地球側は飛び降りるシンクがなんども描かれ、Bパートの召喚でもシンクは落ちてくる。ラストの勇者参上でもシンクは飛び降り、さらにはEDのラストも空から落ちてくるシンクなのである。
2話でもシンクは上空から落下して閣下を撃破するなど、落ちることとシンクは切っても切れない関係である。
圧巻は、5話のトルネイダーのシーンで、コンサート会場にラストスパートするのが、急勾配の坂によりあたかも落ちていっているように描かれているのである。

また、同様に何度も描かれているのがシンクがキャッチするシーンで、これは飛び降りとセットにして描かれることも多い。
他にも、6話で剣を鞘をキャッチするシンクなど。
そして重要なのは、7話でミルヒとフリスビーをしたこと。
ネタ的な意味で捉えられることの多いこのシーンだが、シンクだけでなく、二人で、ミルヒも落とさないようにキャッチをしている、というのはこの作品に取って重大な事実であろう。
もちろん、これが10話の子狐をキャッチするミルヒに繋がっているのは言うまでもないことだ。

そして最後に、登ること。
高いところから飛び降りるためには、高いところに登らなければならない。
しかし、シンクが自力で登るシーンは、6話の回想シーンと9話のラストだけなのである。
1話ではどんどん高いところから飛び降りていき、フロニャルドに落ち、戦場に降り立つという特徴的な作りだ。
2話はエクレの力で飛び上がっており、エクレの相棒としての関係性が示されている。
そして、6話の回想シーンで壁を登っているシンクは、勇者に選ばれた理由と直結しており、ならば9話の壁登りも、シンクの勇者としてのアイデンティティを示すため重要なシーンであることは自明である。

さて、ではこのことを念頭に9・10話を見てみよう。
壁を登るシンク。
これはもちろん飛び降りることの前段階である。
トルネイダーによって落ちながら魔物へ向かうシンク。
さらにシンクを上に押し上げる相棒・エクレ。
そして子狐をキャッチするミルヒ。
これまでの描写が集約された、見事な、感動的なシーンだというほかないだろう!

で。
9話の時点では、魔物が空から降りてきたのは、シンクとの対比であり、新キャラ参戦時に高いところで見得を切るというこの作品の法則に基づいていると考えていたのだが。
10話を見て、これはどうも、キャッチすべき/すくうべき対象であるから空から落ちてきたのではないかという考えに至った。
ならば、やはり同じく空から落ちてくる妖刀をシンクが落としてしまったのは、不安要素になってくるのだが……。
良いものも悪いものも空から落ちてくるという思想として考えてみるのも面白いかもしれない。

■応援すること

この作品の特徴に、戦がテレビ中継されているという設定がある。
そもそもこの作品がTVアニメである以上、この設定はとてもメタなものだと言える。
今回は、この設定がどんな役割を果たしているのか考えてみよう。

このテレビ中継という設定、実際にお茶の間でそれを見ている市民の描写が、全くと言っていいほどに無いことにお気づきだろうか。
これについて、こう考えることはできないだろうか。
テレビ中継を見ている市民、それは僕達なのだ、と。
スポーツのような興業として描かれる戦。
それを見るとき、僕達は観客であり、応援する存在なのだ。
そう、アイアンアスレチックに出場するシンクを応援するベッキーのように。
その様子を星詠みで見ていたミルヒのように。
OPのラストの前。
見守るロランとアメリタ、声援を送るミルヒとリコッタ。
このカットこそが、この作品の象徴の一つであると言っても過言ではないだろう。
だから僕たちはシンクを応援する。
そしてそれに応えようと、期待を裏切るまいと走るシンク。
ベッキーの勇者にはなれなかったが、この国の、ミルヒの勇者にはなれるようにと。
それは僕達の勇者であるということでもあり、だからこそ、この構図がシンクの回想を、独白をこの上なく感動的なものにしているのだ。

■トルネイダーの上のヒロインたち

ミルヒもエクレも超可愛いよね!!!!
って話。

トルネイダーの上でのあり方が、エクレとミルヒで対比されていて、それがとても良いのである。
エクレは分かりやすく頼れる相棒ポジションであり、可愛く、強く、伏せ可愛いのである。
5話で、ミルヒはお姫様抱っこ→体操座り→シンクに立ち上げられ後ろから支えられる……というあり方であった。
それが、10話では後ろから支えられつつも自分で立ち、向かっていくという、成長を象徴するあり方になった。
可愛い。
どちらも可愛い。
もふもふ、もふもふ。

■これまで描かれてきたもの

「魔物が出てきた、これからが本題か」「ついにシリアス始まったか」――このような見方をしていた人には、10話は消化不良であったかもしれない。
しかし、それは観点の問題ではないか、と僕は考える。
では、この作品は一体何を描いてきたのだろうか。
これまでに挙げた点も、作品理解の助けになると僕は信じているが、ここでは更に踏み込んでこの作品がどのようなアニメなのか考えてみよう。

DOG DAYSは日常アニメである。
というと、語弊があるかもしれないが、10話でシンクが重要なことを言っているので、見てみよう。
曰く、「アスレチックと同じだ」
アスレチックとは、シンクにとって日常である。
ということは、戦=アスレチック(日常)であり、これが魔物=アスレチック(日常)ということに接続される。
実のところ、この作品は大きなことを描いているわけではない。
応援に応えたいアスレチック好きな少年が春休みに出会った、少し変わった日常の話だ。
原作・脚本の都築氏が以前HPで述べていたのだ、――正確に覚えていないのでうろ覚えの要約になるが――『自分にとってジュブナイルとは、少しの期間の不思議な出会いと別れ、そして以前と同じ日常と、少しだけ変わった自分』というようなことを。
DOG DAYSもそのフォーマットに則った作品ではないだろうか。
だとすれば、ベッキーは帰還したシンクの成長を分かってあげれば、そこにこの作品は収束される、とても大事な役回りなのだ。
だから要らない子とかいうな。
幼馴染みなめんな。

ミルヒたちに関してもそう。
ミルヒとレオのあくまで日常の範疇で理解できる悩みと成長。
ミルヒがシンクを勇者に選んだ理由。
シンクが勇者にこだわる理由。
そんな、なんでもないような心情がこの作品のラインであって(魔物に対するミルヒの向き合い方もそう)、つまり、そんな少し変わった日常の、彼、彼女たちの心と関係の揺れ動きが、描かれている対象なのだ。
だから、回想で語られたシンクの行動原理。
レオに向かい合うミルヒの気持ち。
魔物とて特別じゃないんだという二人の信念。
極論を言ってしまえば、大きな展開はこれらの心情を描くためのギミックであり、その逆ではあり得ず、それは作品において徹底されているのである。

■そして最後にレオ閣下は……

これまで、レオ閣下については意図的に書いてこなかった。
なぜなら、現時点では上手く語れないからだ。
正直、非常に難しいキャラクター。
書けると思ったら書きたいが、作品が終わるまで書けないかもしれない。

まあそんな感じで、これからは毎週DOG DAYSについて書いていきたいなと思っております。
他のアニメについてもね。

※軽く追記:次回以降は、サブタイトルからしても花の表現に注目。
花に関する描写も、1話から繰り返されているので。
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テーマ : DOG DAYS
ジャンル : アニメ・コミック

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映画的視点

ジュブナイルについての都築さんの姿勢は憶えていましたが、各話の映画的モチーフをこの様に掘り下げる発想はありませんでした。映画的評論として素晴らしい。脱帽です。
ところで、「勇者」について。シンクはこの物語のどこかで本物の「勇者」になる、ならなければいけないと思っていました。その事には象徴的なシーンがあり、1話で彼が召還を受け入れるとき、半信半疑ながら彼はミルヒにこう訊くのです「僕は、この国の勇者?」と。
このシーンがライティングの効果と共に1話の中でクライマックスの様に描写されていたので、彼が召還されたから勇者と呼ばれるのではなく「勇者になる」事はこの作品のドラマの核心の一つだと考えていました。
ですので10話は些か駆け足で未解決の伏線を残しているものの、最も重要な場面で最も重要なドラマを描いている点において、これを高く評価したいのです。シンクが真直ぐに「怖い、でも今度こそ勇者にならなきゃいけないんだ」と心情を吐露した場面は本作の白眉であったと思います。

Re: 映画的視点

>ROM様
コメントありがとうございます。
評価していただけて恐縮です。


>シンクが真直ぐに「怖い、でも今度こそ勇者にならなきゃいけないんだ」と心情を吐露した場面は本作の白眉であった

仰るとおり、このシーンは重要なシーンですね。
「勇者」というラインを追って見ていらっしゃるのは慧眼です。
ブリオッシュやユキカゼが登場して、シンクは必要ないんじゃないかという感想も見かけましたが、とんでもない。
むしろ逆に、シンクが勇者たりうる要因は単なる戦力ではないということを明示していたと思います。
つまり、「勇者」とは読んで字のごとく「勇気の有る者」です。
このシーン、まさしくシンクが勇者になれたシーンであったと思います。

No title

>拍手コメント
こちらこそコメントありがとうございます。やはりそこは1話から気にしていた部分なので、力を入れて書くことができました。そう言っていただけると嬉しいです。

拍手コメントの使い方がよくわからないので、こちらに書かせていただきました。
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はまじじゅん

Author:はまじじゅん
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